腰痛と関係が深い腎臓
2019年04月10日
長久手市あんどう治療院 安藤です。
前回、腰痛の患者様の症例を書きました。
https://www.ando-chiro.com/blog/腰痛の意外な原因①/
腰痛・足のしびれの症例でした。今回は、腰痛と関係が深い腎臓について説明致します。
<前面図>
<後面図>
※プロメテウスより抜粋
<解剖>
腎臓は脊柱(胸椎12番~腰椎2番)の隣に左右一つずつあります。
そら豆状の形をしています。
右の腎臓は上部に肝臓がある為、左の腎臓よりもやや低い位置にあります。
正常はこぶし大の大きさで、平均長さ12㎝・幅6㎝・厚さ3㎝で重さは150~180g。
腹膜後器官といって、身体の後ろ側にあります。
<機能>
①濾過(ろか)
全身を巡る血液から老廃物や毒素を取り除き血液をきれいにします。
腎臓が一日に濾過する量は150ℓで、老廃物や毒素は尿中に排出され体外に出ます。
この機能が低下すると、体内に毒素が溜まってしまいます。
②水分やミネラルの調整
③ホルモン調整
ビタミンDを活性化させ、カルシウムの吸収させたり、血圧の調整を行ないます。
腎臓は生きてく上で欠かせない臓器です。
ではどのように腰痛や足のしびれと関係するのか?
①腎臓は腹膜後器官の為、腰背部と大きく関係します。
内蔵自体は痛みを発する事が出来ないので、筋肉や皮膚に異常な信号を送ります(内臓ー体性反射と言います)
なので、痛い腰や背中だけをマッサージしても腎臓を調節しないと痛みは改善しません。
今回の患者様はまさにこのパターンです。
もちろん筋肉・筋膜が原因の腰痛もあります。今後説明させて頂きます。
②上記の後面図にあるように腎臓周辺には、様々な神経・血管が通ります。
今回の患者様は股関節前面のしびれも訴えていました。
腎臓の位置異常や腫脹により、腎臓の後面を通る腸骨下腹神経・腸骨鼡径神経が圧迫されると、股関節前面にしびれなどを引き起こします。
①②を考えても腎臓が腰痛や足のしびれと関係することが分かります。
腎臓は冷えに弱い臓器でもありますので、冷たい飲み物を飲み過ぎないようにしたり、お風呂にゆっくり入る、ウォーキングなど軽い運動を行ない身体を温める事をお勧めします。
腎臓が原因の腰痛の特徴として朝方痛くなりやすいというのもあります。
病院で検査をしたけど異常なしと言われたり、なかなか改善しない腰痛は腎臓が原因の可能性もあります。
お困りでしたら、当院がサポートできるかもしれませんのでお問い合わせ下さい。